ケース2:
これからの重点事業における人材戦略

クライアント

業界大手の財閥系総合リース会社

課題

ある総合リース会社は、従来のリース事業に依存していては成長に限界があると感じ、より難易度の高いプロジェクトファイナンスやエクイティ出資を伴う事業創出を新たな中長期戦略の柱としていた。

人材面において既存事業からのジャンプが大きいため、短期的には社外からの中途採用で急場をしのいでいたものの、このままでは継続的な人材供給は早晩枯渇するという危機意識の下、インハウス(社内)での育成に力点を置いたプロジェクトに着手した。

プロジェクト概要

プロジェクトでは、今後の成長分野において求める人材像の洗い出しに着手した。先ずは、中期経営計画の紐解きと経営陣へのヒアリングからトップダウンで要件を抽出した。

その上で、当該分野でハイパフォーマーと目される人材に対してインタビューを実施し、日々の業務で発揮される行動や思考の特性、ひいては動機や性格といった深層部分への探索をボトムアップ的に行った。

結果として、新たな分野での成長を支える人材には、いくつかの類型が存在することが判明した。その中でも特に、事業の“中核”を担う人材カテゴリーが特定され、中途採用で補強する人材カテゴリーとは別に、社内での発掘と育成に注力していくことが意思決定された。

新たな取り組みへ

経営陣からの承認を得て、コーン・フェリー・ヘイグループは、これまでのローテーションに替わる計画的な人材マネジメントの仕組みづくりの検討作業に入った。求める要件に合致する人材の可視化、当該人材の成長を加速させるためのキャリアパスや評価体系、それらをひっくるめて経営幹部が是々非々で議論する場としての人材委員会の設置など、一連の枠組みを統合的に設計していった。

この取り組みがクライアントから高く評価され、プロジェクト開始時点でスコープとしていた成長分野に留まらず、従来のリース事業での人材マネジメントへもスコープが拡張する結果となった。より大きな、全社的な取り組みとして、今後もコーン・フェリー・ヘイグループのコンサルティング活動は続いていく。