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世界経済は不安定な状況にあり、企業は重大な問いに直面しています:急速に変化する働き手の期待にどう対応し、優秀な人材を惹きつけ、定着させられるのか? 文化、業界、職務を超えて従業員が何を重視するかを理解している企業は、人材獲得競争で優位に立つことができます。
本レポートでは、コーン・フェリーのGlobal Workforce 2025 調査の結果から、国・地域ごとに異なる働き方や従業員の期待を明らかにします。給与・報酬、人間関係、職場ポリシー、成長機会といった要素を分析し、ローカルな現実とグローバルの潮流がどのように職場を形作っているかを示します。
何が重要なのか
世界中の教育システムは企業のニーズに追いついていません。技術革新の加速により、スキルの供給と需要のギャップは拡大し、企業は重要な人材不足に直面しています。
最近のCHRO調査では、72%が採用戦略の見直しが必要と回答しました。しかし、採用は方程式の一部に過ぎません。仮に求める人材の採用に成功しても、その人材が定着するかは別の課題です。
Workforce 2025調査では、グローバルで69%の従業員が「会社は自分を動機づけようとしている」と感じている一方、約半数が転職を検討中という結果が示されました。
このようなプレッシャーの中で、企業は「人々が仕事に何を求めているのか」を理解し、強くレジリエンスのある労働力を構築する必要があります。
社員の本音
人々を惹きつけ、定着させる要因
人材の需給ギャップが拡大する中、企業は競争力を高め、差異化を図るプレッシャーにさらされています。成功する企業は、人々が共感できる何かを提供します――その第一歩は「傾聴」です。リーダーが人々の価値観を理解し、それに基づいて行動することで、忠誠心を築き、パフォーマンスを向上させ、自信に満ち溢れ、成長できるのです。
優秀な人材を見つけ、維持するためのグローバル要因
コーン・フェリーのWorkforce2025調査では、回答者に対し、新しい仕事を選ぶ際や現在の職場に留まるかどうかを決める際に重視する20の要因を評価してもらいました。図表1は、重要度順に並べた「入社」と「定着」の主要要因を示しています。
採用と定着の両方で、上位4つの要因は共通しています。それらは、給与、雇用の安定性、福利厚生、仕事そのものです。これは、実務的なニーズと個人的な充足感の両方を反映しています。つまり、人々が入社時に重視するのは「職場」だけでなく「仕事」そのものです。
しかしながら、一度組織に加わると、人間関係がより重要になります。特に上司とチームという2つの要因の重要度が高まります。直属の上司への信頼は、人々が職場に留まる理由のトップ5に入ります。この変化は、新型コロナウイルスのパンデミック以降のリーダーシップ構造の変化を示している可能性があります。シニアリーダーの退職や階層のフラット化により、多くの企業では経験豊富な管理職が不足しているのです。
構造が弱まると、従業員へのサポートは一貫性を失ったり不十分になったりし、エンゲージメントや満足度が低下します。そのような環境では、信頼できるマネージャーが安定の要となり、明確さをもたらし、信頼を築き、人々が「残るか去るか」に大きな影響を与えるのです。
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